保育園に営業に行った際、壁一面に貼り出されている保育士が撮影した写真を見て、園長先生に「この作業、全部先生方でやるんですか？これは大変ですね！」と言ったところ、園長先生から「大変なんてもんじゃないです。写真の作業は本当に大変なんです。」と言われました。この言葉を聞いたとき、「これはもしかして、全国の保育園に共通する社内問題なのでは？」と勝手に思い込み、写真の展示作業を解決できる仕組みがあれば、全国の保育園に喜んでもらえるのでは？という仮説を立てスタートしたのが、写真の代行販売サービスを始めるきっかけとなりました。

思い立ったら吉日。
すぐに動くのが好きな性格ということもあり、数日でビジネスモデルを考え、料金形態、サービス内容などを構築し、ホームページを完成させました。
早速、保育園に電話営業を始めましたが、想像以上に厳しい現実に直面しました。それは、インターネット普及率と、インターネットに対する強いマイナスイメージでした。営業開始当初は、今では当たり前となったスマートフォンは無く、携帯電話といえばガラケーと言われる時代でした。また、一部の企業にはインターネットの光回線が来ていましたが、一般家庭にはADSL回線が当たり前の時代でした。
そんな中、「保育園の先生が撮影した子供たちの写真を、インターネットで展示販売できるサービスです」と営業したところで、インターネット自体が一般家庭に普及していない状態であることから、営業しても、インターネットの便利さを理解していただけない状況が続きました。
そんな時、ある保育園の園長先生から「保育園にとって凄く画期的で良いサービスだよ！絶対に流行ると思うけど、今はまだ早い気がするな。応援してるから頑張って！」と言われた時、やはりまだ早いのかな…。と考え、いつか時代が来る！と自分を信じ、その日から、一旦、営業しない期間に入りました。
しかし、営業するのを止めると、不思議なことに、電話やホームページ経由で、問い合わせが来たりしていました。
そんな日々を繰り返していると、段々と問い合わせのサイクルが早くなって来たため、「ついに時代到来！」と感じたのが、営業を止めてから早３年が経過していました。インターネットの普及と同時に、３年間熟成させたサービスが、一気に広がりを見せ始めておりました。

日々、全国の保育園からお喜びの声を頂戴しておりますが、その中でも、特に嬉しいお言葉が「もっと早く出会いたかった！」「至れり尽くせりのサービスだ！」と言われる時です。
園長先生から、「こんなに便利なサービスなら、もっと早く使いたかったな～。」と言われる事が、日々の心の栄養剤になり、もっと多くの保育園に喜んでもらいたい！と次の行動力の源になっております。